毛穴の開きの原因と治す方法。毛穴の開きは3種類?タイプ別原因と治し方
誰しも一度は経験したことがある毛穴の悩み。
ぱかーんと開いた毛穴を見て、毛穴なんてなくなればいいのに、なんて思ったことはありませんか?
そもそも毛穴はどんな役割をしているのか、そしてどうして開いたり黒ずんだりしてしまうのか?
今回は気になる毛穴のトラブルについて解説します。
毛穴とは
毛穴は黒ずみや開きで20代、30代女性の肌悩みにおいて堂々の1位を記録しています。
毛穴とはその名の通り毛の穴で、体毛が生えてくるための穴です。
大きさは0.1~0.2mmと言われており、とっても小さな穴。
個人差はありますが、人間が肉眼で認識できる大きさは0.1mmが限界と言われています。
つまり、毛穴は本来かなり接近し、そのうえ全神経を集中させなければ見えないほどのものだということです。
毛穴の構造
毛穴から毛が生えていて、その横にちょこんと皮脂腺がある。
女性であれば、そんなイラストを目にすることも多いでしょう。
わからない人は、軽く検索するだけで似たようなイラストがたくさん見つかるはず。
これが、毛穴の基本的な構造です。
ただし。
これは顔の毛穴ではありません。
実は、私たちが毛穴の構造として認識しているイラストは、多くがボディのものなのです。
顔と体で毛穴の構造が違うの?
はい、ちょっとだけ違うんです。
顔の皮脂腺は体より大きく発達しています。
他に皮脂腺が発達している部位というと、頭皮が挙げられますね。
頭皮は全身の中で最も皮脂腺が大きい部位です。
それに次ぐのは顔。
しかし、顔が頭皮と違うのは、毛と毛穴の大きさです。
顔の毛といえば、毛というよりも産毛。
とても細く、ふわふわした毛です。
その分、毛穴も頭皮に比べればとても小さいのです。
つまりどういうことかと言うと。
毛も毛穴も小さいお肌の毛穴の構造は、毛の横にちょことんと皮脂腺があるというものではありません。
むしろ皮脂腺こそが大きく目立っています。
その様は毛穴というよりも、もはや皮脂腺穴。
そんな皮脂腺穴が、私たちの顔には約20万個あると言われています。
毛穴が目立つ人、目立たない人で数に大きな違いはありません。
毛穴の役割
毛穴はただ毛を生やしているだけではなく、他にもいくつかの役割があります。
汗と皮脂の分泌
毛穴からは汗と皮脂が分泌されます。
この二つが混ざって天然のクリームと呼ばれる皮脂膜が形成されるため、毛穴は肌のバリア機能の要であると言ってもいいですね。
バリア機能がきちんと働いていると、かぶれや湿疹も生じづらいというメリットがあります。
しかし、皮脂の過剰分泌はトラブルのもととなります。
体温調節機能
毛穴には立毛筋というものがついています。
この立毛筋は寒いときに収縮して体毛を立たせ、毛穴を閉じて体温が逃げるのを防ぎます。
いわゆる鳥肌というやつですね。
また、真皮の毛細血管を圧迫して血流を抑制することで、血液が冷えないようにする作用もあります。
ちなみに、熱いときに汗をかいて体温を下げる役割は毛穴ではなく、エクリン汗腺というものの働きです。
フェロモン機能
毛穴にはアポクリン腺という汗腺も付着しています。
アポクリン腺は体の老廃物を脂肪酸とともに分泌する汗腺です。
この分泌液はもともと無臭ですが、脂肪酸が空気に触れて酸化し、皮膚の常在菌によって分解されると臭いを発します。
適度な臭いはフェロモンとして働きますが、過度の臭いはワキガの原因となります。
アポクリン腺は腋や陰部に集中しているもので、顔には存在しません。
以上が毛穴の役割です。
毛穴は私たちの体にとって、とても大切な役割をしていることが分かりますね。
そんな大切な存在、毛穴。
しかし、時に私たちはその毛穴に悩まされることになります。
毛穴はなぜ開く?
その悩みとは、「開き毛穴」。
ぱっかーんと開いた毛穴の存在感は大きく、接近しなくても毛穴ひとつひとつが見えてしまいます。
どうして毛穴は開いてしまうのでしょう?
本当に開いてるのか?
午後や夕方になって鏡を見て、毛穴が黒く目立つ!毛穴が開いた!と嘆く人がいます。
しかし、まずは落ち着いてください。
その毛穴、本当に開いていますか?
毛穴は穴です。
穴はくぼんでいるもの。
くぼみにある程度汚れが溜まってしまうのは自然のことですし、くぼみが影となって目立ってしまうのも当然のことなのです。
毛穴が開いたと勘違いして間違ったケアをする前に、まずはお肌の状態をきちんと確認しましょう。
洗顔で汚れを落とし、明るい照明の下で顔を見てみてください。
先ほどまで気になっていた開きや黒ずみが軽減していれば、あなたの毛穴はまだ大丈夫!
もちろん限度はありますが、午後になって目立ってくる毛穴は自然のもの。
メイク直しなどで乗り切るようにしましょう。
3タイプの開き毛穴
さて、
洗顔でも黒ずみが消えない
ミカンのように毛穴が目立つ
毛穴と毛穴が繋がっているように見える
などなど。
このような場合は毛穴が開いてしまった状態だと言えるでしょう。
まずは毛穴の開き方を見極めましょう。
毛穴の開き方には以下の3つの種類があります。
詰まり毛穴
たるみ毛穴
開き毛穴
それぞれのタイプについて、特徴と毛穴が開いてしまう原因を簡単に解説しますね。
詰まり毛穴
皮脂と古い角質が混ざりあって角栓となり、毛穴に詰まって目立っているタイプ。
主にTゾーンの毛穴に多いのが特徴です。
皮脂が比較的多い20代くらいの人に良く見られ、触ってみるとザラザラしていることもあります。
たるみ毛穴
加齢に伴い、毛穴が縦長のしずく形に広がるタイプ。
まるで毛穴と毛穴が繋がっているように見えることもあります。
真皮のコラーゲンやエラスチンが老化によって減少し、肌がたるむことで毛穴を支えることができず、しずく形に垂れさがってしまうのです。
主に頬によく見られます。
開き毛穴
生まれつき皮脂腺の発育が良いタイプ。
遺伝的な影響が大きいタイプとも言えます。
オイリー肌で赤ら顔の人に多いのが特徴です。
皮脂腺が大きいため、毛穴も丸く大きくなってしまいます。
10代後半で毛穴の詰まりやニキビで悩まされることが多いようです。
これら3種類の開き毛穴のうち、ケアで予防と改善ができるのは詰まり毛穴とたるみ毛穴だと言われています。
開き毛穴は遺伝による個人差が大きいので、ある程度は受け入れなければなりません。
しかし、きちんとしたケアができるかどうかで肌の見え方は変わってきます。
次は、タイプごとに開き毛穴を解消する方法を紹介します。
タイプ別「開き毛穴」解消法
毛穴の開きは、タイプによって解消方法が異なります。
NGスキンケアも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
詰まり毛穴の解消法
角栓が詰まっている詰まり毛穴タイプは、ピーリングや酵素洗顔で余分な角質を取り除く方法が有効です。
毛穴パックで角栓を取ってしまう方法もありますが、頻繁にするとよけいに毛穴が広がってしまいます。
どうしてもやりたい場合は、月1~2回程度を目安にしましょう。
角栓の正体は皮脂と古い角質。
皮脂は毎日とめどなく分泌されるもので、止めることはできません。
ですので、毎日のケアをしっかり行うことが一番効果的です。
基本の洗顔をこっくりしたものから、シンプルなさっぱり系に変えましょう。
さっぱり系じゃ皮脂が落ちない!と思うかもしれませんが、その心配は不要です。
むしろ、市場にあふれている多くの洗顔料は刺激が強すぎるものです。
丁寧に洗顔すれば、さっぱり系のものでもしっかりと汚れを落とすことができます。
それでもざらつきや角栓が気になるようでしたら、ピーリング洗顔料や酵素洗顔料をプラスしてみてください。
古い角質をはがれやすくなり、毛穴の詰まりを徐々に解消することができるはずです。
洗顔ならビーグレンがオススメ!
マイナスイオンの泥洗顔で毛穴の中まで汚れを落とします!
泥の主成分「モンモリロナイト」は、毛穴の直径の約2,000分の1の大きさ。
そのため、するすると毛穴の中に入り込み、汚れを取り除けるのです!
美肌に必要なビタミンでテカリを防ぎ、保湿成分が入ってるので肌にハリを与え、引き締めてくれます!
毛穴にファンデーションがつまる・・・
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逆に避けてほしいNGケアは
以下の通りです。
朝の水だけ洗顔
詰まり毛穴は皮脂と角質をしっかりと落とすのがポイントです。
朝もきちんと洗顔をしましょう。
入浴で汗をかいて毛穴の汚れを出す
温めると角質が取れやすくなるのは事実ですが、赤ら顔の原因となることがあります。
クレンジングオイルでマッサージしながら毛穴汚れを落とす
使用方法として推奨している商品も多いですが、クレンジングでは穴の奥の汚れは取れません。
肌のうるおいが溶け出してしまい、乾燥を招く恐れがあります。
保湿をおろそかにする
どんなときでも保湿をおろそかにしてはいけません。
保湿が十分でないと、皮脂の分泌が促進されてしまいます。
そこでオススメなのがメディプラスゲル!
美容成分がたっぷりはいっているオールインワンゲルで一本で十分保湿できますよ!
たるみ毛穴の解消法
たるみ毛穴はシワの予備軍です。
基本はしっかりと予防すること。
ケアとして有効なのは
ピーリング
レチノール
ビタミンC誘導体
どれもコラーゲンとエラスチンを強化する働きがあるので、20代のうちからこれらを使ったケアをするのが理想ですね。
レチノールは少し刺激が強い場合もあるので、どうしても肌に合わない場合は刺激の少ないビタミンC誘導体配合の化粧水をメインに使用するといいでしょう。
ビタミンCには若干ではありますが、皮脂の分泌を抑制する作用もあります。
おススメはリン酸型やAPPSと呼ばれるもの。
これらは純粋なビタミンCであるアスコルビン酸を浸透しやすい形にしたものです。
週に1回ほど、イオン導入機を使用するとより効果的ですよ。
コラーゲンとエラスチンを強化することは一朝一夕でできることではありません。
根気よく、丁寧にケアを続けることが大事です。
NGケアは…
洗顔の最後に冷水で引き締めを行う
寒くなると立毛筋が収縮して鳥肌が立つのは前述の通り。
洗顔の最後に冷水ですすいだり、化粧水を冷蔵庫で冷やして使用すると毛穴が引き締まったように感じるのはこのためです。
冷水を使用すると確かに筋肉は収縮します。
しかし、皮膚は縮みません。
たるみ毛穴のケアとしては意味がないばかりか、急激に肌を冷やすと赤ら顔などの原因となります。
引き締め化粧水を毎日使用する
毛穴を引き締める作用のある化粧水はスッとした使用感で皮膚温度を下げています。
その正体はアルコール。
タンパク質を凝固させて一時的に毛穴を引き締めているのです。
しかし、それは一時的なもの。
冷水を使用することに意味があまりないのと同様に、こちらもおススメできません。
あぶら取り紙を使用していない
あぶら取り紙は必要なあぶらまで取ってしまうから使用しない、という人もいますが、それは間違いです。
皮脂は液体と固形が混ざり合ったもの。
あぶら取り紙ではすべては取れません。
たまった皮脂をそのまま放っておくと、酸化して過酸化脂質に変わります。
これは皮膚の老化を促進するので、あぶら取り紙を使用して余分な皮脂はきちんと取るようにしましょう。
開き毛穴の解消法
開き毛穴の対策で大切なのは、まずはオイルコントロールです。
皮脂をしっかりと洗顔で落とし、保湿をきちんと行いましょう。
美容液は油分少なめのものを選び、化粧水はビタミンC誘導体が配合されたものが望ましいですね。
これである程度の皮脂は抑えられるはずですが、それでも皮脂が浮いてくる場合はあぶら取り紙をきちんと使用してください。
皮脂を放置するとよけいに毛穴が開く原因となります。
開き毛穴は同時に詰まり毛穴を引き起こす場合も多いので、酵素洗顔やピーリングも取り入れるといいでしょう。
ただし、やりすぎはいけません。
週に1、2度にしましょう。
自宅のケアでは満足できない場合、美容皮膚科で治療を受けるという選択肢もあります。
治療内容は、多くがピーリングとビタミンCのイオン導入。
それからレチノイン酸(レチノールと似たようなもので、効果が高い)を処方され、自宅で外用するというもの。
毛穴の中にカーボンを塗ってレーザーを照射して毛穴を締める、という方法もあるようです。
しかし、これらの効果は個人差があるので、事前リサーチと入念なカウンセリングを行うようにしてください。
NGケアは…
毛穴パックで毛穴の掃除
頻繁に行うと毛穴を刺激します。
また、詰まった皮脂を取り除いても皮脂は無限に出てくるので、毎日地道にケアするほうが効果が高いのです。
ゴマージュやスクラブで肌を擦る
これらを使用すると肌がつるつるになり、すっきりしますね。
しかし、あまりにも刺激が強すぎです。
バリア機能が働いて、皮脂が大量に分泌されることもあるため、あまりおススメできません。
体の内側からも毛穴対策を
毛穴の対策は肌の外側から行うだけではありません。
内側からもきちんと毛穴対策を行いましょう。
なぜなら、生活習慣が原因で毛穴が目立つこともあるからです。
不規則な生活
睡眠不足
喫煙
無理なダイエット
などはホルモンバランスを崩し、皮脂の分泌や毛穴の開きを促進します。
紫外線にも気を付けましょう。
日焼けは肌のハリとツヤを奪い、たるみ毛穴の一歩になるので厳禁。
また、皮脂の分泌を抑える栄養素であるビタミンB1とB2をきちんと摂取していますか?
ビタミンB1は炭水化物の代謝を助けます。
炭水化物がきちんと代謝されないと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
ビタミンB1を豊富に含む食品は
豚肉
ピーナッツ
うなぎ
玄米
などを積極的に摂取してみてください。
ビタミンB2は皮脂の分泌をコントロールします。
レバー
納豆
卵
などに含まれます。
もちろん、オーバーカロリーはNG。
カロリーの過剰摂取も皮脂分泌を促進する原因となります。
開き毛穴のまとめ
いかがだったでしょうか。
みなさん、自分の開き毛穴のタイプとその解消法がわかりましたか?
どんなタイプでも、日常の丁寧なケアと規則正しい生活が一番の対策です!
また、毛穴が目立つことはある程度ならば仕方のないこと。
あまり気にし過ぎてストレスになるようではいけません。
心と体を健康に保てば、お肌も健康的な美しさを取り戻してくれます!